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笑いの帝国 吉本興業の功罪? ②

吉本興業は大阪だけでなく、東京でも各テレビ局に影響力を持ち、

様々な賞レースなどでお笑い界を盛り上げているが、

その弊害が少し顕著に出てきてるように思う。

 

東京のお笑い芸人の所属の勢力図はまだ他事務所へのバラつきがあるが、

大阪では吉本のほぼ一強。

 

かつて少しは分け合っていた松竹芸能の芸人で、筆者が知ってるだけでも

一番新しい芸人はヒコロヒーである(しかも知ったのは東京進出後)。

 

 

大阪での吉本一極集中は、吉本内部でも良くない影響をもたらす。

まず、大阪のテレビ番組に出てる芸人はもちろんほとんど吉本であるが、

(筆者的には面白ければ、そこはあまり気にならない。)

メインを張ってる芸人が軒並みベテラン勢で、

出演者の硬直化が著しく、新陳代謝ができていない。

 

この30年永らく、大阪のテレビでメインを張ってるのが

トミーズ、ハイヒール。

この2組、大阪NSCの1期というのも大きいのだろう。

 

次点でなるみさん、メッセンジャー、海原やすよ ともこ。

ハイヒールがコスト面でなのか、若干露出を減らし、

その後をNGKの看板にもなっているやすともが継いでる感じ。

 

シャンプーハットはこの序列には入れてないように見える。

 

そもそもローカルで枠が少ない上、

かなり年功序列が進んで若手が入る込む隙間がない。

それもここ最近の話ではなく、もう20年以上この状態が続いている。

 

ここで触れておきたいのが、

大阪のテレビ番組での千鳥やかまいたちの扱い。

 

先述のベテランメンバーが枠を牛耳ってるとは書いたが、

千鳥やかまいたちも在阪局の良い枠で自分たちの番組を持っている。

相席食堂、これ余談なんですけど・・・、机上の空論城など。

 

ただしこれらは2組が東京進出後に賞レースや番組で結果を残して

活躍が目覚ましくなってから持った番組である。

大阪時代から続けているレギュラー、というのとは違う。

見取り図も近い感じか。

 

よく大阪の芸人が東京進出する際、

 

「大阪のレギュラー番組を捨てて東京に来ました!」

 

的な発言をする事があるが、これは何もメインの番組をやっていたわけ

ではなくて、1パネラー(いわゆるひな壇的扱い)の事を言っている。

 

ダウンタウンが「4時ですよーだ」などを終わらせて

東京進出したのとは、意味合いがだいぶ違う。

 

千鳥・かまいたちどころか、ブラマヨ・次長課長・チュートリアルなども

大阪時代、自分達メインのテレビ番組を持ったのは皆無。

20年前に東京の番組や賞レースで結果を出して、

ちょろちょろメインの関西ローカルが始まったくらい。

 

満を持して東京進出をしたのは「なるトモ!」を途中降板した

陣内さんが最後ではないか?

 

近い世代でもFUJIWARAが「吉本超合金」など終わって、

ケンコバさんがちょこちょこメインの番組があったが、

もろもろの流れがあって…などのパターンはある。

 

キングコングは陣内さんよりだいぶ後輩だが、

デビュー後すぐに大阪・東京双方同時期に番組持っていて

意味合いは少し違う。

 

なのでここ20年くらい、大阪の若手芸人はまともに番組を持たせて

もらってない。

 

しかし一応例外がある事に触れると、baseよしもと時代に

サンテレビでサバンナや笑い飯などが番組を持ったり、

若手数組でまとめての番組があったり、

(?マジっすか!や炎上base、ソガのプワジ、わっしょい!5upなど)、

 

ソーセージ時代からアキナが結構な特別扱いで

冠番組を持たせてもらったりしたが、

いずれも短命であったり影響力が乏しかったりと、

大阪で若手の立場で番組を持ち、

仕切るのがかなり難易度が高いのがわかる。

 

霜降り明星でさえも、大阪時代持ったのはABCラジオの番組だけで、

テレビではうまンchuやマルコポロリ、

今ちゃんの「実は…」などのパネラーで終わっている。

 

大阪の若手芸人は「せやねん!」レギュラーになれたら勝ち組、

年間ロケ数百本やってます!、

みたいなところで戦ってるのか?

 

 

そして20年程前から若手にチャンスがない状況に、

さらに拍車をかけたのが、

東京で成功したスター兄さん方の大阪凱旋の黒船的番組の開始。

 

まず当時、久々の大阪の番組で話題になってたのが、

ダウンタウン浜田さんの「ごぶごぶ」。

2007年に月1で開始したが、2026年現在も週1レギュラーで

まだまだ続いている。

 

相方松本さんも2014年に「松本家の休日」を満を持して始めていて、

探偵!ナイトスクープの局長にまでなっている。

 

今田さんも今ちゃんの「実は…」やネタバレMTG、

東野さんはマルコポロリや正義のミカタ、ちゃちゃ入れマンデー他多数、

 

ナイナイ岡村さんは過ぎるTVやおかべろ、

矢部さんはゼニガメ、

 

現在解散しているが、雨上がり決死隊も

雨上がり食楽部ややまとナゼ?しこ、

 

などなどこの流れがあって、先述の千鳥・かまいたちの世代、

現在まで続いてるのを見ると、きつい言い方だが、

吉本や大阪の局は若手育成を放棄していると

言っても過言ではない。

 

若手側からすれば隙間ほぼ0、そりゃ東京に行くよな、と。

 

今勢いのある、霜降りやコロチキ、ゆりやん、紅しょうが、マユリカ、

蛙亭、さや香、エルフは大阪にいたままだったら、

ここまでの活躍をしていないだろう。

 

 

あと単純に東京と大阪の市場規模が全然違うので、

テレビ出演だけでなく、

YouTubeやライブ配信も含め、

東京発信か大阪発信かで波及効果に大差が生じる。

 

悪例で出して申し訳ないが、シャンプーハットやテンダラーは、

東京進出せず、大阪での活動メインで、

大阪でのテレビの露出もテレビ自体の地盤沈下で減っていて、

華やかさは他の同世代と比較したら地味さは否めない。

 

逆に、ブラマヨ、チュートリアルも東京での

テレビの露出を減らしているが、

存在感はM-1チャンピオン効果もあってか、健在に見える。

 

色々な理由はあって減ったその露出は、

先述の後輩芸人が埋めており、

良いも悪いも世代交代が起きている。

 

やはり大阪で若手芸人として活動するのはかなりハードモードで、

チャンスもほとんどなく、

小さな果実の取り合いなのは間違いない。

 

その証左か、ここ10年くらいのNSC(まぁ東京もそうだが)で、

目ぼしい新人があまり出てきてないように見える。

 

 

吉本興業さん、在阪のテレビ局さん、

ベテランさん、東京のスター芸人さん達が大事なのも

わかりますが、

いや、別にベテランを使うのは良く、

面白かったら全然構わないのですが、そうでもなく、

現代の規制に合わせた今のベテランも、

すでに見過ぎてて、もうお腹いっぱいです。

 

 

かと言って、在阪の若手も育ってないので、

いきなり枠を任しても辛い結果になるだろう。

 

 

筆者はかなり芸人・吉本贔屓ですが、今の大阪の惨状は目に余ります

(って思ってから本当は10年以上経つが)。

 

よく大阪のテレビはローカルだから好き勝手やってる、

みたいなのを東京のタレントが言ったりしているが、

全くそうは思わない。

 

政治的討論番組では言えない事も言ってそうで、そうかもしれないが、

バラエティに関しては、東京より規制が厳しいのではないか?

 

東京は深夜帯に「ゴッドタン」や「全力!脱力タイムズ」など

挑戦的な『お笑い番組』がまだあるが、

大阪はない。本当にない。

 

筆者は大阪の挑戦的なお笑い番組の最後は「吉本超合金(F)」だと

思ってるので、実に四半世紀ない。

 

いや、トーク番組であるが読売テレビの「にけつッ!!」があるか。

でも東京進出後の兄さんの番組か…。

 

何にしても予算の問題もあるが、より閉じ籠った状況に感じる。

だからかなり手詰まり感あるが、福岡のパターンみたいに

よその事務所から…、とも考えたが良い結果が出る想像が

全くできないな…。

 

だから吉本が少しずつでも若手にチャンスを無理にでも与え、

長い目で…、

と書いたところでやはりテレビでは難しいかな、と凄く思う。

 

 

なので、すでに若手芸人の方がYouTubeや劇場のライブの配信など、

メディアに関して、この世界でサバイバルしてるというか、

進化・変化をしている。

 

強いモノでなく変化したモノが生き残る、的な事が

如実に芸人の世界で起きている。

 

ジャルジャルのYouTubeや、

マユリカは自分たちのイベントの配信で記録を作ったりしており、

こういう好例がどんどん出てくるだろう。

 

テレビで過去の先輩のように売れるのが厳しいだけで、

自分たちのフィールドを上手く広げて成立してるように見える。

 

でこういう活動に継続性があるのが、

さすがの吉本(早くも掌返し?ってつもりもないが)。

 

そもそも舞台に立つ事が始まりで、ゴールに据える芸人も多いので、

徳が高くて、力もついている。

 

そこを中心にYouTubeやライブ(配信)などでも他と比べ結果も出やすく、

波及効果も大きく、話題にもなる。

 

大阪の若手でこの方面の活動でまだ目立った芸人は、

筆者が知らないだけか、まだいないようなので、

若いスターの誕生を少し待ってみるかーーー。