ラジオ

マイフェイバリットラジオ ベスト10 その8

第2位 ゴー傑P

MBSラジオ 2006~2009年放送

 

 

筆者諸々忙しく、引っ張りに引っ張って、

もはや1年近くこの企画をやってしまっているが、

ついに第2位まで来た。

 

そしてこの「ゴー傑P」が第2位、という衝撃の結果。

 

というのもこの番組やってたのが20年前と、

今のこのネット・配信・SNS時代とは違う、

前時代的な所も含めての評価。

従来の価値観だったら間違いなく1位の番組。

 

それくらい満塁ホームラン連発で

抜群に面白いラジオだった。

 

出演は当時吉本新喜劇アイアム座長着任したての小籔千豊、

そして旧M-1連続出演最多で最終優勝も飾る笑い飯。

 

前身番組として月~金の帯で放送していた

「ゴーゴーモンキーズ」という番組があり、

その水曜担当だったのがこの2組。

 

2006年4月、土曜日深夜2時台で放送開始。

 

毎回3人のトークから始まり、

様々な業界から招いたゲストとトーク、

リスナーからのメールでトークする流れ。

3時間の長丁場だが、飽きずに聴いていた。

 

2006年当時、30代前半でまだまだ若かった3人、

特に小籔さんはトガってたというか、

もう迸る才能と情熱で、その実力を遺憾なく

発揮していたのがこの番組だった。

 

まず他の番組と違うのが、ゲストを3人と同じ笑いの土俵に上げ、

そのノリに加えさせる点。

3年の放送で様々なゲストが来ていて、

芸人ゲストはむしろレアパターンで、

映画評論家、精神科医、探偵、FP、プロ雀士、タクシー運転手…、

などジャンル関係なく来ているが、

しゃべりのプロでない、一般人もそのノリに巻き込む。

 

そしてそのO.A中だけならまだしも、

そのゲスト発信の番組的にハネたりした発言や、

3人に唆されて言ったギャグ的な文言は、

後日CM前後に流れるジングルに編集・加工して勝手に使う始末(笑)。

権利やなんやとうるさい今の常識で考えると、かなりぶっ飛んでいる。

 

覚えてるのでも、

 

航空評論家「飛行機はラブホテルだ」

翻訳家「焼酎ですぅ」

セックスセラピスト「ジョイバー」「ジョイビーン」

リヤカーマン「フォッ!!」

AV監督「疫病になりますよ!」

トランポリン芸人「せすねっ」

 

など、これだけではワケわからないだろうが、

思い出すだけでニヤけてしまう程。

 

自分もそうだったが、若かった時は何でもない事を

面白がる、がれるパワーがあって、

特にこんなプロ中のプロの芸人さんにかかれば、

凡ゲストも瞬時に神回に変える力があった。

 

ただ単純にゲストが既に常軌を逸してる場合もあり(笑)、

その場合は掛け算でさらに凄い事になる。

 

有名所では、AV監督・村西とおるさん、

リヤカーマン・永瀬忠志さん回だが、

筆者的にはやはり、日本旅行添乗員・平田進也さんがNO.1。

 

関西の朝の情報番組などに出演したり、

ある程度知名度もある平田さんだが、

そのトーク術が尋常じゃなく、

自身が企画・添乗する旅行ツアーは発売後即完、

会社公認で会員クラブでを立ち上げ

2万人の会員も持ってたりする程で、

ナニワのカリスマ添乗員の異名をとる。

 

そんな平田さんがあの3人の中に放り込まれると、

華麗な猛獣使いに変身する。

 

小籔さん・笑い飯のボケの応酬に、すべて良い温度・角度のツッコミを

返すという離れ業を披露してくれる。

 

それはまさに芸人顔負け。

3人も信頼しきり、電話含め、番組トップレベルの出演回数を誇る。

 

こんなプロのプロたる深夜ラジオを聴けた事は、本当に幸せな事だった。

 

3人、というか小籔さんの毒牙にかかったのはゲストだけでなく、

リスナーもそうだった。

 

基本、おもんない者に厳しく、

“カスでおもろない素人”と言って憚らない小籔さん、

 

当時のネット掲示板「2ちゃんねる」に当番組の事を悪く書かれており、

普通なら無視する所、大いに挑発し、

番組に呼び込む募集するまで怒っていた。

 

あとCD「プリン」の発売。

小籔さんの母親が座長就任前に亡くなったが、

そのお母さんが好きだったプリンを亡くなる直前に食べたいと言い、

急いで買いに行ったが既に食べれる状況になく、間に合わなかった。

その時の後悔から、周りに親孝行するよう勧めた。

 

この母親との出来事を作詞し、2008年にCDデビュー。

 

この度ちらっと聴いたが、こちらの年齢も上がってるのもあるが、

普通に涙が流れる凄い歌。

添加物のない素晴らしい歌。

 

小籔さんはとんでもなく毒を吐くが、その心根にはやはり

とんでもない深い愛情もある。

 

このゴー傑Pはその両端を知れたラジオだった。

 

そんな無敵な番組も、3年で終わってしまう。

当時、リーマンショックでテレビ・ラジオ問わず不景気の波が

押し寄せ、名物番組も一律終了していった流れがあった。

 

あとハードな下ネタを芸人ゲストが披露し、

局の上層部の逆鱗に触れ、終わったとも。

 

3年は今の感覚としてはかなり短いが、この魂は死んでおらず、

時は経て2018年の春改編でまさかの

「小籔・笑い飯の土020」(現タイトル)として

月1放送で復活。

 

さすがにメンバーも40代になって、生放送、長時間でもなく、

時代も時代で色々変わった部分あり過ぎて、

往年のようなノリではないが、

今もなお、続いてくれている。

 

ゴー傑Pのアーカイブは公式なモノはないが、

ぜひみなさんもどこかで聴いて欲しい、

超おすすめのラジオ番組である。