歴史

祝30周年 1994年芸歴スタートの芸人黄金世代 のはずが・・・

もうすぐ終わってしまう2024年だが、

1994年に芸能界入りをした芸人は

めでたく丸30年を迎えるメモリアルイヤーだった。

昨今色々な出来事があり、余程の大スターじゃない限り、

テレビ番組も含め周年事業はやらなくなっているが、

30年というのは相当永く、凄い事であるのは間違いない。

 

だがこの1994年組の芸人、ちょっとした事情があって、

本当は同期であるはずが、かなり歪な先輩・後輩関係が

できてしまっている。

まずは本当は同期のはずの芸人群をズラッと並べてみたい。

 

 

1994年 吉本 大阪NSC組(13期)

ブラックマヨネーズ 野性爆弾 次長課長 チュートリアル徳井

 

1994年 吉本 大阪オーディション組

テンダラー サバンナ シャンプーハット

 

1994年 吉本 東京オーディション組

ロンドンブーツ1号2号 ペナルティ DonDokoDon ダイノジ

 

1994年 吉本 地方オーディション組

タカアンドトシ 錦鯉長谷川

 

1994年 吉本以外

アンタッチャブル 有吉弘行 バナナマン設楽 劇団ひとり

スピードワゴン ふかわりょう TIM にしおかすみこ

つぶやきシロー アメリカザリガニ

 

 

などの錚々たる面々がいる。

しかし2000年代からM-1が始まり、出場資格が結成10年以内で

芸人達が自らの芸歴を気にしはじめた辺りに端を発する出来事が

いくつかあったので、当時からお笑いを必死に追いかけていた

筆者目線で、なぜこんなに歪になってしまったのか、紹介したい。

 

まず1990年代にとんねるず、ダウンタウン、ウッチャンナンチャンなど

お笑い第3世代が台頭し世代交代が起きたが、2000年代に入ってからは

それより上のBIG3も含め、

お笑い界における世代交代がほとんど進まなかった。

 

だからお笑い第4世代(今回の主題の1994年組芸人も含む)の芸人は、

当時の芽が出なかった時の引退年齢の30歳を超えても、

番組に呼ばれる為に自然と若手然として振る舞う事が普通だった。

 

そこにNHKの爆笑オンエアバトルやM-1が始まって、お笑い第5世代

と言えるような、彼らより後輩の世代が無数に出てきた。

いつまでも若手ぶるのも難しくなった段階で、当時のアメトーーク

にて元U-turnの土田さんが「若手ぶるより実力で生き残っている

中堅」というイメージチェンジの発言をし、ひな壇芸人という”括り”が

注目されたのがこの時期。

ここより第4世代の芸人は自らを数多いる若手芸人じゃなく、

弱肉強食のテレビ界を生き残っている実力者として、

ちょっとでも上の立ち位置に…、となったのは間違いない。

 

そこで東京吉本オーディション組が仕掛けたのである。

ゴールデンタイムにすでに冠番組を持っていたロンブーを筆頭に、

ペナルティなど当時売れっ子だった同期がスクラムを組み、

アメトーーク(2007年の先輩・後輩ハッキリさせよう)などの企画で

養成所や弟子入り期間は芸歴に含めないなど、わけのわからない

ルールを設定したのをきっかけに、それなりに影響力も持って、

徐々に現在に至る歪な関係が出来ていったのである。

 

だからNSC13期組は芸歴1995年スタートで後輩扱いとなり、逆に1993年の

12期生が1994年スタートになり、小籔さんらはロンブーなどから、

同期という事でタメ口をきかれるようになってしまった。

にも関わらず、先述のアメトーークの芸歴年表ではアンタッチャブルなどの

スクールJCA組は芸歴扱いとなってたり、杜撰さも目立つ。

 

これは邪推の域を出ないが、東京オーディション組は

高卒から結構経ってから芸人を始めたメンバーが多いのに対して

(一番若いのがロンブー淳さんの高卒2年後で21歳の年。DonDokoDon

に至っては26歳、高卒から7年後の年)、

大阪組は高卒直後か20歳の年に芸人を始めてるメンバーが多く

(野性爆弾 次長課長 チュートリアル徳井 シャンプーハット

サバンナ高橋が高卒で19歳の年)、

まぁまぁな年下と同格になるのを嫌ったからとも思っている。

特にロンブーはテレビ界ですでにポジションを築いていたので、

東京出始めの年下と同期となると格下感が出るのを否めかったのでは?と。

 

でこの事で何が起きるかと言うと、先輩・後輩にも少なからず悪影響出る

のが、お笑い好きとしては嫌だな、と。

 

まず、大先輩はほぼ影響ないだろう。さんまさんは1974年高卒後弟子入りし、

今年晴れて芸歴50周年を迎え、先日のさんま御殿特番でも言及している。

 

ダウンタウンも1982年高卒後NSCに入り、在学中テレビで漫才を披露し

当時のなんば花月の舞台に立ち、

2022年に40周年を迎え、吉本110周年のNGKイベントにて数十年ぶりの

漫才を披露している。

 

少し先輩の世代は、まず先述のアメトーークの企画だが、

雨上がり決死隊自体は逆に、当時の東京他事務所の芸人との

関係性から、少し後輩ぶりたいのが垣間見える。

本来はさまぁ~ずや爆笑問題と同期のはずだが、雨上がりのコンビ結成自体が、

NSC卒業後の1989年なのでそこから芸歴スタートさせたい感と、

年齢主体で関係性を作りたいので、

この企画の流れを作ったと思われる。

 

1989年大阪NSC8期のFUJIWARAは東京オーディション組の

極楽とんぼとは同期的に接しており、加藤さんとはタメ口だが、

山本さんは少し年上なので、

YouTubeやネット系配信共演の際には若干敬語交じりではある。

 

1992年大阪NSC11期と東京オーディション組のココリコになると

だいぶ歪みが出てくる。

中川家はM-1優勝時などにガキの使いにゲスト出演し、ココリコとは

同期として接している。

にけつッ!!にてケンコバさんも、ゲストに出てきたココリコと

同期としてタメ口トークをしている。

 

ただ同期の中でも年少者の陣内さん、たむけんさんはココリコ”さん”

と敬語を使っている。

 

そして同期にされてしまっている1993年大阪NSC12期だが、

少し言い方が悪いが、他の期に比べ解散組が多くて若干存在感の薄さ

が出て、そこにも付け込まれた感が否めず、

何なら東京の売れっ子組と同期はオイシイと考えてる節もある。

しかし小籔さんだけはこの事に納得しておらず、

ざっくりハイタッチでも反論してくれている。

 

で本来の同期である1994年組は東京含め各事務所様々な精鋭が集まっており、

かなり複雑。なので個人的に思うヒエラルキーを記してみる。

 

 

ロンドンブーツ1号2号ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

バナナマン設楽ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

有吉弘行 劇団ひとり アンタッチャブル柴田 ふかわりょうーーーーー

テンダラーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

サバンナーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ブラックマヨネーズ 野性爆弾 次長課長 チュートリアル徳井

シャンプーハット スピードワゴンーーーーーーーーーーーーーーーーー

タカアンドトシ 錦鯉長谷川 スピードワゴンーーーーーーーーーーーー

アンタッチャブル山崎ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

この年を更に複雑にしてるのが大阪組でもNSCとオーディション組で、

上下関係が出来ている点。

同じオーディション組でもテンダラーが先輩でサバンナが後輩、

でNSC13期がさらに後輩、でそこの4日だけ後輩を自称するタカトシ(笑)。

 

スピードワゴンは名古屋吉本出身でNSC13期と完全同期のようだが、

なぜか結構年下のタカトシにタメ口を使われている。

芸能界での立ち位置、年齢、事務所、色々絡み合っての事か。

 

しかし、まだこのゾーンでは1994年結成として、

アンタッチャブル、シャンプーハット、タカアンドトシなどは、

2004年に当時のM-1ラストイヤー10年を迎えている。

 

ここから後輩はもうほぼ養成所は芸歴に含まなく計算しているが、

かなり残念な不具合を生じている。

 

2002年大阪NSC25期のジャルジャルは高校の同級生であり、

在学中にM-1に出場しているにも関わらず、

M-1再開後、結成15年に延びたラストイヤーは2017年のはずが、

2018年にも出場してしまっている

 

その1年後輩の囲碁将棋なども同様である。

 

オリエンタルラジオはNSC在学中の2004年にM-1準決勝まで

進んだが、それでも2005年デビューで通している。

 

そんな中、1999年NSC22期のキングコングはNSC在学中に

ギャラ(仕事)を発生させ、在阪の賞レースで

最優秀賞も受賞していたりする。

 

野性爆弾は、次長課長・シャンプーハットとそれぞれ

今年で芸歴30周年イベントを開催している。

永い歴史を辿ると、やはり養成所も芸歴なのだ。

 

ここ最近の流れに簡単に身を任せてはいけない。

が、若い世代はもう覆せなさそうなくらい浸透している。

 

それまで当たり前にあった常識、日常も

ちょっとしたプロパガンダ(言い過ぎ?)、

油断、隙が生じて、大きく変わるってのがこの事からもわかるし、

そこに物事の大小は関係ないのかな、と思う。

 

2024年、色々あったが、この養成所期間を芸歴に入れるか問題は、

お笑い好きの筆者にとって、ずっと変わらず追っている

出来事なので、ぜひ大阪組(特に小籔さん)には、

諦めずに流れを引き戻してもらいたい。

では良いお年をーーー