テレビ

明石家さんま いつか来るその時・・・

明石家さんま。

芸歴50年を超え、今年70歳で古希を迎える、

お笑い界、いや芸能界全体で見ても、長年トップに君臨する、

超国民的スーパースターである。

 

50年のうち売れてない期間がほとんどなく、

すぐさま東京進出し、結果もすぐ出し、

若くして今はなき「天下取り」を成し遂げたのは、

当時を見ていた現役世代でなくとも何となく知っている事であろう(筆者もそう)。

 

若手の大阪時代、形態模写や、持ち前のキャラで先輩に

かわいがられ、「ヤングおー!おー!」「MBSヤングタウン」などに出演、

たちまち人気者に。

ピン芸人ではあるが、フジテレビの「THE MANZAI」に出演。

その漫才ブームの流れで始まった「オレたちひょうきん族」で

全国区での人気を確固たるモノとし、

バラエティではフジテレビ系を中心に、「笑っていいとも!」「さんまのまんま」

「FNSスーパースペシャルテレビ夢列島」「あっぱれさんま大先生」などに出演、

 

TBSの「男女7人夏物語」その続編「男女7人秋物語」のドラマ出演で、

その人気は国民的となり、共演した大竹しのぶとは結婚するまでに至る。

 

ここまで順調過ぎた芸能生活ではあるが結婚を機に、

長い芸能生活の中でもごく短期ではあるが、

下降線を辿ったのがこの時期である。

結婚し子供も生まれ、仕事をセーブしたりして、露出が減り

ゴールデンタイムでのメインの番組が無くなる。

妻の大竹しのぶとも私生活において齟齬が生じ、

結婚生活4年程で離婚。購入した豪邸も売却できたが

多額の借金を抱える。

 

そしてこの時期に台頭してきたのが、「お笑い第3世代」で、

すでにゴールデンタイムに冠番組を始めていたとんねるずや、

東京進出で次々レギュラーを増やしてきていたダウンタウンなど、

後輩が若者を中心に大人気となって世代交代が起き、

さんまさんのテレビ界でのポジションが微妙になっていく。

 

筆者が物心ついたのがこの時期で、

今では考えられないが、さんまさんが

「SHOW by ショーバイ」特番や

「大相似形テレビ」などで1パネラーとして出演していた

記憶がある。今でいうひな壇的な立ち位置か。

 

あと完全に余談で筆者の独断だが「笑っていいとも!」の

グランドフィナーレでの奇跡の共演で、

とんねるず、ダウンタウンらと同じ画角に収まって、

自身や他の共演者もいる中、

視聴者側・タレント側含め一番の注目の組み合わせは

やはりとんねるずとダウンタウンの共演で、

自らの芸能生活での立ち位置を一時期でも揺らがせた

この2組が並んだ画に、

この人気下降期のそれと重なり、今更どうこうではないが、

さんまさんのみ自ら早目の退場をしたのは、

ちょっとしたプライドが邪魔しての退場だと思っている。

 

・・・話が逸れたが、大借金も抱え、「しゃべるか死ぬか」という程の選択を迫られ、

ここから明石家さんまの巻き返しが始まる。

 

各局でメインの番組、

「さんまのSUPERからくりTV」「さんまのナンでもダービー」

「恋のから騒ぎ」「踊る!さんま御殿!!」などを開始、ドラマなどにも多数出演。

 

そしてとんねるず・ダウンタウンよりもさらに後輩の「お笑い第4世代」が台頭。

この世代はさんま世代とも言うべき、さんまさんを子供の時から見ていた世代で、

ナイナイ、ネプチューン、くりぃむしちゅー、雨上がりなどとは、

レギュラー、特番などにおいて良好な関係で共演。

お笑い界・テレビをこれまた大いに盛り上げる。

そして、この世代の芸人は自らの地位を脅かす事もない(笑)。

ここくらいからお笑いBIG3の一角らしき、大御所というポジションを

固めた。

 

ダウンタウンをメインでお笑いを見てきた筆者ではあるが、この時期のさんまさんも

もちろん追っていて、その中でも2000年上岡龍太郎引退時の「鶴+龍」

最終回SPなどでの紳助さんとのやりあい、

2004年・2005年の「FNS27時間テレビ」での深夜のかま騒ぎでの立ち回り、

2008年さんまさんメインの「FNS27時間テレビ」、

年1放送の「明石家サンタ」あたりは「さすがさんまさん!」と面白く見させて

頂いてる。

 

が、今年10周年を迎える「お笑い向上委員会」が欠かさず見てる番組で、

さんまさんを一番味わえるのはこれなんじゃないか、と思うくらいになっている。

 

さんまさんの何が凄いかって、どの時代のどの番組も全力で、

今70前でこんなパワー持ってるか!?という所。

時代が進み、後輩芸人も年取ってきて落ち着いて来てるが、

さんまさんは少なくともここ20年くらいは

全くパワーダウンしていない(変わっていない)。

 

おちゃらけたキャラだがもちろん芯も持っていて曲げず、

全方位的に好感度が高く、注目度もずっと高い。

テレビ70年の歴史の中で、恐らく一番活躍したと言っても

過言ではない人物だろう。

 

そして今年70歳の1955年度生まれは各業界で大活躍する人物が多数いて、

同じ芸人では先輩の上沼恵美子、同期の島田紳助、

タレント・俳優・女優では中村勘三郎(他界)、郷ひろみ、内藤剛、

西城秀樹(他界)、役所広司、大地真央、竹中直人、

音楽界では世良公則、松山千春、桑田佳祐、佐野元春、

スポーツ界では掛布雅之、江川卓、千代の富士(他界)、具志堅用高、

中野浩一、

漫画家の鳥山明(他界)、

海外でもビル・ゲイツ、メル・ギブソンなど

綺羅星の如くいて、その中でもさんまさんはその筆頭ではないだろうか。

 

うちの父親も先日70歳を迎えたが、さんまさんは断トツ元気(笑)。

 

だが去年夏、一時期さんまさんの喉の調子が悪くなり、

ネット上でも少し症状が長引いてた事が話題になっていた。

病気もした事ないさんまさんだが、言っても70歳。

 

タモリさんも今年80歳になり、まだまだ現役でいてくれているが、

もちろんいつまでもテレビにいてくれるわけもない

(ちなみに今日2025年2月28日、新宿アルタが閉館・・・)。

 

当たり前のようにテレビに出ているが、寿命も人それぞれだし、

いつか来るその時・・・を我々は覚悟しないといけない。

 

筆者は人より段違いに危機察知能力が高いと思って

こんな文章を書いているが、

明石家さんまの喪失は、我々が思っている以上に、

日本人にダメージを与えるのではないか?

それは日常の空気感も変えるくらいに・・・。

 

「テレビ=明石家さんま」っていう公式も成り立つくらいに露出

(実際にギネスで世界記録認定されるレベル)、

知名度も芸能人だけでない、全有名人でもトップレベル、

一般人に対する「神対応」。

 

終わっていくテレビ界と、動画配信・SNS普及による興味の細分化で

全国民レベルに突き刺さるスターの誕生はもう難しい。

何よりもう男も女も”ナチュラル”に生きる事が難しい・・・(笑)。

そんな世界で”さんま”は育つか?

さんまは天然で養殖は駄目なのだ。

 

ここ数年でも色んな世界のスターが鬼籍に入っている。

年を取ってくると特段興味がなくても、

全然自分の知っている人が次々亡くなっている。

その度にガクっと来る。

 

嘘みたいに病気をしないさんまさん、年度違いの同い年のうちの父も、

頼むから長生きしてくれ、と祈るばかりである。