さて今回も「オレのラジオ27年史」のお送りする。
第8位 オレたちやってまーすシリーズ
MBSラジオ 1997~2003年放送
一曜日の深夜帯で1997年に始まり、
1999年の秋の編成で、30年以上帯番組
として続いた「ヤングタウン」の後を任された
のがこの番組。
このタイミングで番組タイトルは
「オレたちXXXやってまーす」となって、
当時聴取率で苦しんでいた深夜帯を
「XXX」(クスクスクス)と名付けて、
局もかなり力を入れての編成だった。
それはこの番組がヤンタンの後番組とあって、
出演者が豪華であった事からもわかる。
極楽とんぼ・よゐこなどの芸人、
城島茂・V6などのジャニーズ(当時)、
國府田マリ子・椎名へきるなどの声優、
優香・小倉優子・眞鍋かをりなどのグラビアアイドルと、
多ジャンルなパーソナリティが集結。
関西ローカルながら、当時全国区で売れてるメンバーだらけ。
筆者が聴き始めたのは2000年以降で、水曜日から。
その時点では藤井隆を中心に、さとう珠緒、林原めぐみ、
原史奈など。
東京の少人数のラジオとは違い、
大阪のラジオは多人数でわいわいする感じがあり
(イメージやコストを考えたら何か逆の感じもするが)、
この当時は凄く楽しんで聴いていた。
藤井隆全盛期の頃で、そもそものトーク力+当時の勢いを
体験できて、個人的には藤井隆はやはり1つ、
違う扱いになってしまう。
今も変わらず活躍している林原めぐみとは、
ここで親交を深め自身の結婚式にも呼ぶ程の仲に。
そして木曜日。ここがもう、学生の自分は夢見心地で聴いていた。
2000年秋からメンバーが一新され、
山崎邦正(現・月亭方正)、雨上がり決死隊(当時)、堀江由衣、
福井裕佳梨でスタート。
方正さん雨上がりの旧知の仲の絡みが面白さも絶品だったが、
時折それを軽く凌駕するゆかりんの天然が炸裂。
謙虚な天然ゆかりんのキャラは男性陣・リスナーを魅了していた。
堀江由衣の事前録音した音声でのツッコミも良かった。
半年後福井裕佳梨と入れ替わりで小池栄子が加入したが、
この人も達人で、番組内ではオッサンと呼ばれた。
今だと不可能な企画だが、出演者全員がノーパンで
放送したのもこの布陣だった。
そんな楽しみに聴いていた番組だったが、聴取率で苦戦し、
2002年に帯番組から撤退し、最終的には土曜深夜に
4部編成の5時間放送となり、メンバーの入れ替わりも激しく、
パーソナリティの士気も落ちて、グレードの下がり方が
半端じゃなかった。
同じ頃、東京でもニッポン放送「オールナイトニッポン」が不振で、
「LF+R」と銘打ち、「 SUPER!」「.com」「-r」と3部制を導入し、
当時最先端だったネット発信も行ったが、ことごとく失敗し、
4年程で枠を元に戻す事となっていた。
こうして、LF+RとXXXはラジオ界の幻となっていった…。
2025年現在、当時のオレたちの枠は、帯番組として復活した
ヤンタンと、
「アッパレやってまーす!」で分けあっている。
「オレたちー」の番組タイトルは
「オレたちひょうきん族」から取っていて、テーマ曲やジングルも
ひょうきん族でEDを起用されていたEPOが担当していて、
プロデューサーの神津氏がひょうきん族好きなんだろうな、
と思ってたら、後継のアッパレも神津氏担当で、
これは「あっぱれさんま大先生」から取っていて、
さんまさんが好きなんだ、とホント最近気づきました。