テレビ

とんねるずVSダウンタウンついに全面戦争!

今日でちょうど30年。

当時小学生でリアルタイムで見ていたが、

痺れる共演って幼い子供でもちゃんと理解していた。

 

1994年10月3日(月)フジテレビ系で放送

「FNS番組対抗!なるほど!ザ・秋の祭典スペシャル」で

同じ画角でとんねるずとダウンタウンが共演。

しかもちょうどこの時くらいにお互いのパワーバランスが

拮抗、バチバチ感がピークだった。

 

ダウンタウンは「ガキの使い」「ごっつええ感じ」「DX」など軒並み好調で、

このタイミングで「HEY!×3」も開始、松ちゃんは「遺書」を出した時期でもあり、

間違いなく天下取りはこの年であった。

 

とんねるずは「みなさんのおかげです」「生ダラ」が絶好調、

CDシングル「ガラガラヘビがやってくる」が

ミリオンヒットを飛ばした1992年前後が全盛で、

この年は冠番組での不祥事などがあって、若干バッシングされており、

勢いは少し落ち着いて来たところという時代感。

しかし子供だった筆者はそんな細かい事情はわからないので、

ただ単に、天下を取っていて普段交わる事のないコンビ2組の

共演が嬉しくて食い入って観ていた。

 

この2組以外でも、観覧席的な位置でタモリ、笑福亭鶴瓶、

明石家さんま、SMAP、ナイナイ、その他豪華俳優陣もおり、

時間もコストも様々な事の規模が今とは全く違った。

 

この番組自体はフジテレビの名物クイズ番組

なるほど!ザ・ワールドを主体とし、春秋の期末期首の改編期ごとに

放送され、既存の人気番組、バラエティやドラマなどの新番組の出演者が、

一同に会し、予選ブロック→決勝ブロックを戦うという内容。

 

その決勝ブロックで2組が並ぶ瞬間を今でも見ると興奮する。

貴さんと松ちゃんがじゃんけんで対面してたり、

とんねるずチームの解答するタイミングで浜ちゃんが煽ってきたり、

たまにYouTube(動画が上がったり消えたり・・・)で見たりする。

 

ちなみに今回のブログタイトルはその当日の新聞のテレビ欄で書かれていた

内容であるが、実際には先述したようなちょこっとした絡みで終わっており、

ただそれだけでも当時の人からすれば大きな出来事であった。

この20年後の2014年「笑っていいとも!グランドフィナーレ」の方が

しっかり絡んでいる。この時はテレビの葬式と言わんばかりに2組以外も

豪華な面々が共演して、SNSもメディアも大盛り上がりしたのは、

まだ記憶に新しい(でももう10年経ったか)。

 

よく言われる2組の不仲説、もはや過去の事であり、本人同士も

丸くなり、いいともフィナーレ共演である種の手打ち感はあったし、

SNSやネットニュースもよくわかってないようで、

うやむやになってしまってるが、

疎遠ではあって、あえてどちらに非があるかを追求すると、

間違いなくダウンタウン側(というか松ちゃん)だろう(笑)。

 

TOKYO FMで放送していた「放送室」で少なくとも、

とんねるずの番組でのパロディコントに苦言を呈していたし、

「松紳」や他でも「食わず嫌い王」を腐してたし、

野猿も事あるごとにイジっていた。

 

しかし、それもきちんと順序があり、

パロディコントに関しては「ごっつ」で作り込んだ

オリジナリティのある質の高いコントを生み出しての

自負があるからだし、

食わず嫌いに関しては、コーナーの手軽さに対して

異様な高視聴率を叩き出してる事に対してだし

(すみません。これはちょっとソースというか記憶薄目)、

野猿もガキの使いでスタッフが番組出演してるのとは

意味合いが違うと一線を引いていた。

 

いずれも松ちゃんの意識が高いが故の、

「俺ならこうしてる」を抑え切れない言動だろう。

「遺書」でも俺が1番、文句あるならかかってこい、

というスタンスだった。

 

当時自分の番組を持っている芸人は文字通り冠番組で、

時間もコストも掛けて作られており、レギュラー数は5本くらい。

各番組色があって、純粋にそれぞれの面白さを追求して、

満を持して世に放っていた。

 

今の芸人はテレビ出演数ランキングがあって、

自分MCの番組・帯番組や、ゲスト出演番組数が年間300や400あって、

そこで競ってる感あって(本人達はどこまで意識してるかわからんが)、

行っているレースが全然違う。

今とは競技人口も、文明のレベルも、コンプライアンスも何もかも違う、

でもそういった歴史は確実に存在した。

 

気づけば2組とも60歳を超え、

とんねるずはピンでの活動がほとんど

だったが、今年11月に日本武道館でライブを行う事が、

大きな話題となった。

 

ダウンタウンはピンでそれぞれの活躍もさることながら、

関西万博のアンバサダーを務め、長年コンビでのレギュラー番組を継続させ、

それは現状お笑い第3世代では唯一であったが、

松ちゃんが週刊誌の醜聞に巻き込まれ、魂の撤退を

余儀なくされいる。

 

どの芸人…というか人間にも様々な人生があり、時代が移り変わり、

それに乗るか、抗うか、流されるか、

時に芸人の方々の人生と自分の人生と重ねてみたりー

 

どの世代の芸人にも、これからも変わらず笑かせていただければ、

それだけで幸せに生きていけると思います。